kanemoti兄さんのお金の話

【自己紹介】アル中借金まみれだったかつてのおれの話(後編)

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はじめての記事を書くならば、自己紹介を書くべきだと思いました。

仕事をしている関係者への身バレも考慮して匿名でやっていこうと考えているから、今までのことを濁しながらもできるだけ書いていきます。

 

かつてのぼくと同じように、死にたいくらいの不安とか借金がある人が少しでも希望をもってもらえると嬉しいです。

 

孤独の中で粛々と節約・勉強

 

アズと会わなくなって、数カ月、ただただ手あたり次第に本を読んでノートばかり書いていた。

Kに言われたことを守るようにしていたのと、本に書かれていることを少しずつ生活に落とし込んでいくと、少しずつではあるが”まとも”なものになってきた。

例えば、お酒は少しずつだが飲まなくなった。

スーパーの半額の総菜でなく、ちゃんと白米を炊いて食事をするようになった。

お金の支出を毎日ノートにとるようになって、自分が今までどれだけお金に無頓着だったかわかった。

書籍を買う前に、まず近所の図書館にあるか調べて買わないようにした。

そうやって”まとも”な生活をするようになって、仕事にもいけるようになり、半年で30万円ためることができた。

 

逆転するためにKが師匠になった日

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不思議な気分になったことを覚えている。

数年間、酒浸りの生活をしていたからいつもお金がなかった。

たしかに借金はあるけれど、毎日を少し変えるだけで半年後に30万円がある。

 

Kに言われたことを着実にやった。

「こんな生活続けてなんの意味があるんだろう」何度も思った。

金麦の500ml缶を飲み干して、もう一本に手がのびそうになったけど、そこで我慢した日は何度もあった。

案外、そういう些細なことが大切だったりする。

そうやって守り続けたら、30万円が口座にあった。

 

「もしかして、自分が無理って思ってたことって、そう思い込んでただけなんかもしれない」

ちゃんと、はじめてそう思った。

 

待ち合わせのホテルのラウンジへ向かう前に、アズと久しぶりにあった。

アズにこの半年のこと、これからしようとしていることを話すと、アズは

「お前やばいよ。騙されてる」

そう言って行くなと何度も言われた。でも、行こうと思っていた。

アズは相変わらず借金が増えていたけど、おれの手元には30万円があった。

騙されていても、今のおれには半年で節約すれば30万円ためる自信はあるからなんとかなると思った。すでに一回死んでるようなものだ。

 

ラウンジでKは同じ席に座っていた。

相変わらず忙しそうにマックでなにやら作業をしている。

「久しぶりですね」

彼に30万円半年で貯めた話をした。

彼はしばらくじっと考えて、

「うん、わかりました。すごいですね、30万円。前の状況から30万円つくれたってすごいですよ」

彼とコンサルの話をした。

そのまま30万円でコンサルを受けてくれることになった。

彼の正規のコンサル料金は教えてくれなかったけど、桁はちがうかもしれないニュアンスを言っていたので本当にありがたかった。

 

師匠Kの教えてくれること、憂鬱

 

口座から30万円をわたしたときは手が震えた。

「騙されているかもしれない・・・」

でも、もうこれ以上落ちぶれることなんかない。

このままずるずる消費者金融にお金を借りて利息ばかりとられるより、よっぽど有意義なお金の使い方だと思った。

 

翌日からコンサルははじまった。

 

師匠Kは忙しかったから、直接会うことは少なかった。

テキストなどはなくて、おれの現状をすべて話すところからはじまった。

その現状からどう変えていくかを、基本はラインでやりとりをして教わった。

 

言われることは一見ふつうのことだった。

ふつうのことだけど、できていないこと、していなかったこと。

たしかに本などで見かけた内容もたくさんあったけど、実行できていなかったことだったり。

言われたことを着々と続けていった。

 

1年がたった。知識はあるが借金は変わらずだった。

むしろ去年よりも不幸。

だって好きなお酒で現実逃避できなくて、毎日現実に向き合う。

それは不幸だ。

 

友達ともずいぶん会っていない。

しかも師匠Kから

おれが「絶対イヤだ、、」と思うようなこと、足が震えるようなこと、嫌なことをするように指示をだされることが増えてきた。

「なんのために生きているんだ」

電車に乗りながら、憂鬱になることも多かった。

 

現状打破のために今に全力

 

寝る時間を3時間まで切り詰めた。

今思うとノイローゼみたいになっていた。

鏡をみたら目のクマがひどくて顔はやつれていた。

 

仕事以外の時間を、自分でお金を稼ぐためにつかった。

いろいろやった。

転売・ブログ・株・FX・・・

それでもどれもうまくいかなかった。

 

むしろ借金は転売の仕入れで増えたくらいだ。

「おれは師匠をまちがったのか?」

 

酒を飲む金もとうとう仕入れにつかって、知らない間にアル中をこえていた。

パンひとつで一日を切り抜けた。毎日同じパンを買っていくおれを、絶対店員に覚えられている。

「つらい・・・」

 

師匠Kに連絡をしたら

「今までの堕落していてどうしようもなかった不安と、一生懸命がんばってる不安と、同じ不安だとおもう?」

 

そんなことを言われて、たしかにおれは間違っていないと思いなおした。

また自分の時間をつかって、作業に没頭した。

固い椅子で作業していてお尻に痔ができた。いたい。

 

2020年 突然の逆転。点がつながる。

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ある時、ふいに転機がやってきた。

勉強していたプログラミングで転売に応用できたり、株に応用できたり、

それがまたブログのネタになったりしはじめた。

化学反応とでもいうのか、後になって知ったがスティーブジョブスがこういった現象の名言を残している。

 

わずかに収入が増えはじめ、そのまま急成長していき、アパレルの仕事の収入を数カ月で超えていった。

 

 

借金は一括で返せた。

家族からの借金も返せてやっと実家に代えられる身分になった。

食べたいものをちゃんと食べられるようになった。

2年前には見たら死にたくなるような現実が、たしかに確実に変わった。

 

おれは確信している。

誰でも絶対変われる。

アル中で自殺未遂までしたやつが、借金を返済してだれかのためになにかをしようと思えるところまでこれたんだから。

 

 

最後にこのつたない文章を読んでくれたひとにスティーブジョブスの言葉を送りたい。

過去ばかり振り向いていたらのではダメだ。
自分がこれまで何をして、これまでに誰だったのかを受け止めた上で、それを捨てればいい

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